くるりんぱアレンジは簡単にできるあまり、周りの人やすれ違う人たちと似たり寄ったりな仕上がりになってしまう特性がある。
そのため一般的には、トップの髪でくるりんぱをつくり、ハーフアップにすることが多いが、これから紹介する7つのくるりんぱアレンジは一味違う。
だからといって、難しい作業は取り入れていない。
人によっては難しいと感じる作業もあるかもしれないが、何度か練習してもらえればできる範囲のアレンジばかりだ。
まずは、ハーフアップからできるくるりんぱアレンジを順に紹介しているので、自分で簡単にできそうなアレンジから挑戦してみよう。
1. 自分で出来る二つ編みハーフアップくるりんぱアレンジ
両サイドの髪を少量ずつ取り、中間まで二つ編みをしてから後ろでくるりんぱするだけの簡単ヘアアレンジ。
二つ編みとくるりんぱを使い分けることで、簡単にハーフアップくるりんぱをつくることができる。
1-1 横の髪を中間まで二つ編みにアレンジする

はじめに、横の髪を適量とり、2つに分けてから中間まで二つ編みをする。二つ編みした髪はクリップで仮止めしておこう。
1-2 くるりんぱを二回する

両サイドの髪で二つ編みをつくったあとは、うしろで1つにまとめる。
ゴムでまとめたあと、くるりんぱを1回だけではなく、2回するのがこのヘアアレンジのポイントだ。
くるりんぱを2回することで、うしろまで二つ編みをしたような仕上がりになる。
くるりんぱのあとは、表面の髪を少しずつ引き出して立体感とボリュームを加えよう。もし、ナチュラルな仕上がりが好みであればそのままでも大丈夫だ。
1-3 くるりんぱした編み目を引き出してアレンジする

次にくるりんぱした二つ編みの表面を引き出してアレンジを加えよう。
左右のアレンジが完成したら、くるりんぱした毛先をストレートアイロンで下の髪と馴染ませる。
画像② では、ストレートアイロンで髪を挟んでいるだけだが、画像③では、コームを毛先に通してからストレートアイロンを通している。実際にやってみると、コームを通すことで毛並みが整い、ストレート感が増すのがわかるはずだ。
毛質や状態によっては、ストレートアイロンを通さないほうがバランスが良いこともあるので、様子を見てアレンジしよう。最後に全体を微調整したら完成だ。
使い方に関しては、『ストレートアイロンアレンジを駆使する8つの巻き方』の記事も合わせて参考にしてみよう。
2. ストレートハーフアップくるりんぱヘアアレンジ
こちらも先程紹介したハーフアップくるりんぱヘアアレンジと同じように、ゴムだけでできる簡単ストレートヘアアレンジ。
一般的には表面の髪をアレンジしやすくするためにくるりんぱをすることの方が多いが、このヘアアレンジでは表面の髪をくるりんぱした髪で閉じるやり方を取り入れている。
あらかじめストレートアイロンやブローでストレートヘアにしておくと、アレンジのクオリティを高めることができる。美意識の高い人は、サラサラのストレートヘアにしてからアレンジを始めよう。
2-1 トップを仮止めして左右の髪をくるりんぱする

はじめに、こめかみ辺りから上の髪を取り、クリップで仮止めしておこう。仮止めしたトップの髪は、あとで下ろしてからアレンジするので、多すぎてもいけないし少なすぎでもいけない。バランスを考えて取り分けよう。
次に、両サイドの髪を耳あたりを軸にして取り分けたあと、ゴムを使ってうしろで一つにまとめる。ゴムでまとめたあとは、くるりんぱをして根本を締めておこう。
2-2 トップの髪をくるりんぱで閉じる

画像1-2)①② 両サイドの髪をうしろでくるりんぱしたあとは、毛先を半分にした間にトップの髪を下ろす。
画像1-2)③④ トップの髪を下ろしたら、ゴムを結び、くるりんぱをして根本を締める。
2-3 くるりんぱと表面の髪を引き出してアレンジを加える

ゴムでまとめたあとは、くるりんぱした部分と表面の髪を少量ずつ引き出して形と整えよう。
全体のバランスを整えたあと、ゴムを留めた毛先が外にハネてしまうようであれば、ストレートアイロンを通して下の髪と馴染ませておくとキレイにまとまるはずだ。
以上で完成。
3. 三段くるりんぱ ツインテールアレンジ
くるりんぱを三段つくることで簡単にツインテールを完成させられることができるヘアアレンジ。
くるりんぱをすることで耳後ろがモサモサしてしまう際は、位置を少しうしろにズラすと気にならなくなるはずだ。
それでも気になるようであれば、ボリュームを押さえるなりして微調整を加えよう。
3-1 くるりんぱでツインテールの土台をつくる

はじめに、うしろの髪をジグザグに分け、片方ずつ三等分にする。
次に真ん中の髪をゴムでまとめ、くるりんぱしたあと、④ のように髪を引き出して形を整えておく。
3-2 二段、三段とくるりんぱをつくる

続いて、一段目の下に、二段目のくるりんぱをつくる。このときのポイントは、一段目の下でゴムを留めることだ。上に重ねるようにして留めてしまうと、ボリュームが重なりバランスが悪くなってしまうので気をつけよう。
二段目が完成したら、三段目のくるりんぱをつくり、バランスを整えたあと中心に『ヘアピン』を一本挿しておくと割れ目を防ぐことができるはずだ。
片側が完成したら、反対も同じポイントを意識して完成させよう。
3-3 三つ編みでゴムを隠す

両サイドにくるりんぱでツインテールを完成させたあと、毛先の一部を手に取り、三つ編みをしたあとにゴムの上に巻きつけヘアピンを留める。
ゴムが気になる人のためにこの作業を取り入れているので、難しくなってしまうようであればそのままでも大丈夫だ。
『ポニーテールした髪の毛でゴムを隠すやり方』も合わせて参考にしてみてほしい。
4. くるりんぱでボブ風にヘアアレンジする簡単なやり方
ヘアバンドを使い、左右の髪をツインテールしたあと、くるりんぱしてからヘアバンドの間に挟む簡単ヘアアレンジ。
くるりんぱをしてからヘアバンドに挟むことで、ゆるめのカールとふんわり感が加わるのが特徴のヘアアレンジ。
髪の長さによってはヘアピンが必要になる可能性もあるが、基本的にはヘアピンなしでできるヘアアレンジに仕上げている。
4-1 ツインテールをつくり、くるりんぱする

ヘアバンドをつける前に、全体を半分にしてから片方ずつゴムを留めてくるりんぱする。
くるりんぱしたあとは、画像④ のように表面の髪をかるく引き出して調整しておこう。
4-2 くるりんぱした髪をヘアバンドに挟む

次にヘアバンドを着用したあと、片側から順にくるりんぱした毛束をヘアバンドに通して挟む。片側が安定したら反対も同じようにして完成させよう。
両側のくるりんぱした毛束が安定し、ボブの形にバランスを整え、表面の髪を調整したら完成だ。
5. くるりんぱ アップアレンジのやり方
トップから襟足の髪を小分けにしてくるりんぱをしてから、残った毛先の髪を三つ編みしてつくるアップアレンジ。
アップアレンジの基本は、ヘアピンを使ってつくることが多いが、このアップアレンジではゴムでくるりんぱを繰り返してつくることができるのが特徴のアレンジ。
5-1 トップの髪をくるりんぱする

はじめに、画像① のようにトップの髪を取り分けてからゴムで1つにまとめる。
ゴムでまとめたあと、くるりんぱをしてゴム下の内側の毛を左右に引いて根本を締める。
5-2 二段目のくるりんぱをつくる

トップにくるりんぱをつくったあとは、下の段に二段目のくるりんぱをつくろう。
二段目のくるりんぱが完成したら、表面の髪を引き出してボリュームと立体感を加える。
5-3 三段目のくるりんぱをつくり、毛先を三つ編みする

続いて三段目のくるりんぱをつくり、余った毛先を三等分にしてから三つ編みをする。
三つ編みする際のポイントは、根本の方向性を下向きに保ちながら体勢がキツくなったら前方に傾けて三つ編みしておくことだ。
『三つ編みのやり方とコツ』の記事も合わせて参考にしてみよう。
5-4 三つ編みした毛束をヘアピンで留める

三つ編みした毛束の毛先を丸めたあと、襟足の位置に固定してからヘアピンで留める。
ヘアピンで留める際は、右側と左側の両方を留めよう。動画のなかでは2本しか挿していないが、落ちてきそうな感じがする場合は、下方向からも挿しておこう。
5-5 くるりんぱをヘアピンでつなぎ合わせる

このまま仕上げてしまいたいところだが、このままではダサいヘアアレンジになってしまう可能性が高い。そのため、最終調整でくるりんぱした部分の隙間を埋めて完成度を高めよう。
三段くるりんぱをした部分を上下に押し集めるようにしてまとめたあと、くるりんぱしたゴムの内側にヘアピンを挿す。
1本目のヘアピンでは一段目と二段目のくるりんぱしたゴムをつなげ、2本目のヘアピンでは二段目と三段目のくるりんぱしたゴムをつなげる。
ヘアピンで隙間を埋めたら、表面の髪を引き出して完成させよう。
6. ゴムとくるりんぱだけで結婚式の髪型をつくるやり方
トップから後頭部の髪をくるりんぱしたあと、あまった髪をゴムでまとめてつなぎ合わせていく簡単ヘアアレンジ。
くるりんぱとゴムをとめる作業が9割のヘアアレンジなので、ヘアピンを留めたり小難しい作業が苦手な人におすすめの結婚式の髪型だ。
『結婚式の髪型を自分で艶やかにつくるロングヘアアレンジ』の記事も合わせて参考にしてみてほしい。
6-1 トップから順に、二段くるりんぱをつくる

はじめに、画像① のようにトップの髪を取り分けたあと、ゴムを留めてくるりんぱをつくる。
一段目のくるりんぱが完成したら、左右横の髪を手に取り、一段目の右横に寄せて二段目のくるりんぱをつくる。
6-2 くるりんぱした部分の髪を引き出す

次に、くるりんぱした部分の髪を引き出してアレンジを加えていこう。くるりんぱした部分にアレンジする際は、割れ目が見えないようにバランスを整えながら調整していくのがコツだ。
くるりんぱした部分の調整を終えたら、画像 ③ のように襟足の髪を取り、ゴムでまとめる。
6-3 下の髪をゴム編み込みして、ヘアアクセサリーをつける

引き続き、残っている髪をゴムで編み込みしたように作業を進め、毛先をゴムでまとめる。
ゴム編み込みが完成したら、パールUピンを編み目に合わせるようにして付け、ヘアアクセサリーを付けたら完成だ。
このように、ゴムでくるりんぱだけではなく、編み込みしたような仕上がりにすることもできる。
ヘアアクセサリーが少し派手な印象を与えてしまうようであれば、全体ではなくポイントで毛先のゴムの上にアクセサリーをしのばせると良いだろう。
7. くるりんぱ 浴衣 和装ヘアアレンジ
夏シーズンに着る機会が増える浴衣用に、くるりんぱを使った浴衣ヘアアレンジを紹介。
浴衣や和装に似合うようにしているので、トップの高さは控えて襟足にポイントを置いたスタイルになっている。
過度にアレンジを加えすぎない控えめな印象づくりがポイントの浴衣ヘアアレンジ。
7-1 サイドの髪でくるりんぱをつくる

はじめに、画像① のようにトップの髪をクリップで仮止めしておく。次に、両サイドの髪をうしろで1つにまとめ、くるりんぱをする。くるりんぱしたあとは、表面の髪にアレンジを加えよう。
くるりんぱにアレンジを加えたら、ゴムを留めた内側の髪を少量取り、左右に引き出して根本を締めておくと安定感が増す。
くるりんぱは、ゴムを留めた部分が土台になる。したがって、この部分が不安定のままだと崩れやすくなってしまうので、忘れないように気をつけよう。
7-2 上と下の髪をゴムで留める

トップで仮止めしておいた髪を下ろし、ゴムでまとめたあとは、襟足の髪を縦半分にして、くるりんぱした部分とトップの髪の上で1つに結ぶ。
7-3 くるりんぱしたあとに毛先を三つ編みする

ゴムでまとめた部分をくるりんぱしたあと、毛先を三等分にして三つ編みしよう。
三つ編みした部分は、あとでまとめるので根本の軸が偏らないように編んでいくのがポイントだ。
7-4 三つ編みした毛束をUピンで留める

三つ編みした毛束の毛先を2回ほど折りたたみ、シニヨンの形に整えたあとUピンで留める。Uピンで留めるのが難しい際は、ヘアピンで留めてもらっても構わない。
『Uピン 使い方|上手に留めるコツ教えます。』も合わせて参考にしてみよう。
後ろを留めたあとは、表面の髪やシニヨン部分にアレンジを加えつつ、崩れないようにシニヨンにした部分をヘアピンで留めていく。
後ろ全体が完成したら、前髪や顔まわりの髪をアイロンで巻いてカールを付けよう。うしろの髪が落ち着いた印象になっているので、やわらかいカールをつけておくとバランスを整えやすい。
仕上げにヘアアクセサリーを付けたら完成だ。
最後に
くるりんぱを使ったヘアアレンジというと、「時短を目的としたヘアアレンジ」といったイメージがある。
だが、このようにトップにくるりんぱをつくるだけではなく、くるりんぱするポイントを工夫したり、くるりんぱと簡単な作業を組み合わせたりすれば、バリエーションを増やすことができる。
ぜひ、どこかのタイミングで実践してみてほしい。