ミディアムボブのヘアスタイルをアレンジするときの悩みの1つに、 “髪の長さ” がある。
鎖骨くらい、肩につくくらいの髪の長さでは、簡単にできるはずのヘアアレンジが難しくなることもある。
最近では、ヘアピンをつけるだけのシンプルなヘアアレンジも多いので、ストレートヘアにヘアピンをつける髪型もおすすめできる1つのアレンジだ。
とはいえ、シンプルすぎるがゆえに退屈を感じてしまう人には、これから紹介するヘアアレンジは良い刺激になるかもしれない。
そこで本記事では、ゴムだけで簡単にできるアレンジから、アイロンや編み込みなどの技術などを使って仕上げるミディアムボブアレンジを5スタイル紹介している。
1. ツインテールでつくるミディアムボブヘアアレンジ
全体を4つに分けてから、2つにまとめる簡単ツインテールアレンジを紹介。
以下の項目に当てはまる人には、特にオススメのヘアアレンジになっている。
- 髪の長さが肩につくかつかないかくらいである
- 肩に当たって毛先がハネてしまうので、髪を切ろうか伸ばそうか迷っている
- ミディアムボブヘアアレンジのバリエーションが少なくて困っている
- 髪を結ぶのがやっとの長さである
- ゴムだけでもできるミディアムヘアアレンジが知りたい
というように、5つの項目のうち1つでも当てはまった人には役に立つ可能性は高い。
一つでも当てはまる項目があったら以下の動画を視聴しよう。
もし、当てはまらなかった人は、この動画をスキップしてもらって構わない。次項で紹介しているヘアアレンジを参考にしてほしい。
1-1 後ろと横の髪をジグザグに分ける

動画でもお伝えしているように、アレンジをする前の段階で全体の髪をアイロンで軽く巻いておくと、ふんわりした印象に仕上げることができる。
余裕のある方はあらかじめ巻いてから作業に入ろう。
アレンジの作業をしやすくするため、後ろと横の髪をジグザグに分けてからクリップで仮止めする。ジグザグに分ける際は、指ではなくコーム(櫛)のテールを使うと分けやすい。
1-2 クリップで留めた髪を三つ編みする

全体を4つに分けてクリップで仮止めしたら、顔周りの髪で下ろしたい箇所を除き、各部分を三つ編みしていこう。
三つ編みをつくる際のポイントは、編み目をゆるめにしておくことだ。あまりキツくしてしまうと、ゆるふわなイメージから遠ざかってしまうので気をつけよう。
1-3 三つ編みを崩し、ゴムを結んで完成

全体を三つ編みしたら、表面の髪を指先で少しずつ引き出してバランスを整えていく。
ミディアムボブの長さで髪を引き出し過ぎてしまうと、崩れた印象になり兼ねないので気をつけよう。
前と後ろの三つ編みを適度に崩したら、前の毛束を後ろの毛束の上に重ねるようにしてゴムを結ぶ。反対も同じ手順でアレンジを加えたら完成だ。
2. コテで表面だけ巻く ミディアム ローポニーテールアレンジ
このアレンジの特徴は、必要な部分だけをコテで巻き、ミディアムボブヘアアレンジを簡単につくることができるところだ。
あらかじめコテで根本から毛先にかけてカールをつけることで、まとめた髪の表面を引き出した際に動きが加わる仕組みになっている。
以下で解説している2つのポイントを意識しながら、ヘアアレンジを完成させよう。
2-1 トップの髪をコテで巻く

トップの髪を適量とり、コテ(カールアイロン)で根本から毛先にかけて巻く。
すると、画像2-1)③ のようにカールがつくはずだ。このままでもある程度のこなれ感を出すことはできるが、根本にも立ち上がりをつけたいので、ここでは小分けにしてコテ(カールアイロン)で根本を中心に巻いている。
トップはある程度ボリューム感があったほうが、アレンジのバランスを整えやすいだけでなく、小顔効果も期待できるので手を抜かずに巻いておこう。
2-2 分け目まわりの髪もコテで巻く

続いて分け目まわりの髪もトップと同じようにコテ(カールアイロン)で巻いていこう。
顔周りで下ろしておきたい髪がある際は、コテ(カールアイロン)で巻く前にあらかじめ外しておく。
片側を巻いたら反対も巻くのだが、分け目の比率が左右対称でなければ、動画で解説しているように二段に分けて巻いていこう。
2-3 コテで毛先を内巻きする

余裕がある人は、毛先も内巻きしておこう。そのほうが後ろでひとつにまとめた際に、毛先にもカールをつけることができる。つまり、ヘアアレンジの完成度を高められるということだ。
コテ(カールアイロン)を巻くことに慣れているようであれば、1分以内に終わる作業なのでそこまで負担になることはないだろう。
2-4 スタイリング剤をつけてゴムで一つにまとめる

表面の髪を巻いたあとは、スタイリング剤を手のひらでよく伸ばしてから髪全体に馴染ませよう。
スタイリング剤をつける目的は、髪を引き出したときに立体感を出すこと、それからツヤ感を出すことの2点になる。
スタイリング剤を付ける前に、顔周りで下ろしたい髪を外してから、ブラシで毛並みを整えたあとにゴムで一つにまとめよう。
使用しているスタイリング剤については、『DAisukeがヘアアレンジで使っている道具』の記事で紹介している。
2-5 上手に表面の髪を引き出すコツ

こなれ感を出すには、上手に髪を引き出す必要がある。では、一体どのようにすれば上手に髪を引き出すことができるのだろうか。画像2-5)を参考にしてほしい。
髪を引き出す際は、「引き出す髪」と「引き出さない髪」をつくることが大事だ。つまり、全ての髪を引き出さないように意識する、ということになる。
動画でも解説しているように、「少量ずつ引き出すこと」 「間隔を空けること」 の2点を意識して作業すればできるはずだ。
前頭の表面の髪を引き出したらヘアミストを3プッシュくらいかけてから、ヘアミストが付いている部分の髪を指先でつまみながら形を整えておくと立体感ある仕上がりなる。
また、作業中に崩してしまわないように、ボリュームや形をキープすることも目的のひとつだ。
2-6 うしろ、襟足の髪を引き出す

前頭が完成したあとは、後ろの髪も同じポイントを意識して表面の髪を引き出していこう。
ミディアムボブのローポニーテールアレンジは、襟足をどのようにアレンジするかで見え方が変わる。
今回のヘアアレンジを例にすれば、襟足だけキュッとしたまま仕上げてしまうと全体のバランスが悪くなってしまうので、襟足も同じように引き出しておくということだ。
表面の髪を引き出したあとは、ヘアミストを後ろ全体にかけて固めておくと崩れにくい状態をつくれる。
2-7 ゴムを髪で隠す

ゴムが気になる人は、毛先の髪でゴムを隠すと気にならなくなるはずだ。ゴムを隠す際の髪の長さは、毛先のなかで最も長い部分を選ぶとヘアピンを留めやすい。
『ポニーテールした髪の毛をゴムで隠すやり方|6種のアレンジ』の記事も合わせて参考にしてみよう。
2-8 コテとストレートアイロンを使った前髪の巻き方

仕上げに、顔周りで外しておいた髪をコテ(カールアイロン)で波ウェーブ状に巻く。難しい場合は、縦巻きでもOKだ。
次に、前髪をストレートアイロンで巻いていこう。このスタイルの前髪は、根本にボリュームを出したくないので、毛先を中心に内巻きしておけば大丈夫だ。
根本のボリュームが気になる際は、前髪を留めるクリップ(マペペ)で押えておこう。
最後に前髪を固めたい際は、ヘアミストやハードスプレーなどのスタイリング剤をつけて完成させよう。
前髪にヘアスプレーやヘアミストをつける際の注意点
動画のなかでもお伝えしたように、前髪にヘアスプレーやヘアミストをつける際は、「コピー用紙などの紙類」もしくは「ティッシュ」を前髪の内側へ通し、下敷きにしてから付けると肌を保護することができる。
3. ウォーターフォールでつくるミディアムボブヘアアレンジ
このヘアアレンジの特徴は、一見難しそうだが、やってみると意外と難しくない、といったところにある。
意外と難しくないと言う理由には、「アレンジする箇所が少なく、半分ずつ仕上げることができる」といった点が挙げられる。
したがって、食わず嫌いをせずに努力を重ねれば、意外と短期間でできるようになるはずだ。
自分でやる際のウォーターフォールのやり方については、『編み込みのやり方』の記事でも解説しているので、合わせて参考にしてみよう。
3-1 編み込みミディアムボブ ウォーターフォールのやり方

顔周りの髪で下ろしておきたい髪がある場合は、あらかじめ外しておいてから少量の髪を縦に取る。
次に、手に持った髪を三等分にしてから三つ編みをつくろう。
画像3-1)左順に、③ を ② の上に移動してから手を持ち替え、① を ② ③ の間に移動する。
3-2 ひとつだけ下ろして閉じる

はじめの三つ編みができたら、画像3-2)② の毛束を下ろし、 ① と ③ の毛束を交差して閉じる。
言葉で説明すると難しく感じるかもしれないが、要するに、三つ編みする際の1つを外すということだ。最初のステップだけこの作業だということを覚えておこう。
3-3 後ろへ向かって編み込みをする

1つめが完成したら、後ろに移ろう。
ここからは、画像3-3)① くらいの毛を取った後に、画像3-3)②③ の間に ① を通す。
この後は先程やった作業と同じように、① の髪を下ろしてから ②③ の髪を交差させて閉じる。
簡単に説明するなら、新たに取った1つの毛束を2つの毛束で閉じるということだ。
3-4 編み込みするラインを斜めにする

ウォーターフォールを上手に仕上げるコツは、編み込みのラインが少し斜めになるように作業を進めていくことだ。
そうすることによって、後ろで繋げたときにキレイな仕上がりになる。
ミディアムボブの長さでウォーターフォールをつくる際は、編み込みする髪の長さに限界があるので、できるところまで編み込みをしたあとはゴムでまとめよう。
片側が完成したら、反対側も同じ手順で完成させる。
3-5 編み込みした毛先をゴムで結ぶ

反対が完成したら、後ろに余っている真ん中の髪をクリップで仮止めしておき、左右の毛先をゴムで1つに結ぶ。
ゴムで結んだあとは、クリップを外して編み目を馴染ませよう。
以上で、ミディアムボブでつくるウォーターフォールアレンジの完成だ。
4. ギブソンタックでつくるミディアムボブヘアアレンジ
以下で紹介しているギブソンタックアレンジは、肩より少し下まで伸びた髪でアレンジするとキレイに仕上がるようになっている。
前髪なしでもまとめられるようにしているので、『ミディアムボブ ギブソンタックアレンジのやり方とコツ』の記事と合わせて参考にしてみよう。
5. 編み込み波ウェーブ巻き ミディアムボブヘアアレンジ
ミディアムボブのスタイルで編み込みアレンジをしようとすると、長さの関係で出来るアレンジが限定されてしまうことがある。
そこで考えたのが、今回の「編み込み 波ウェーブ巻きアレンジ」だ。
うしろのアイロン操作に苦戦してしまうかもしれないが、難しければコテ(カールアイロン)で平巻きして仕上げることもできるので、チャレンジしてみよう。
5-1 横の髪を裏編み込みする

クリップで後ろの髪を仮止めしたあと、横の髪を裏編み込みしていこう。
編み込みは表編みでも構わないが、裏編み込みにしたほうが立体的な編み目に仕上げることができる。
詳しいやり方は動画の中では解説していないので、『編み込み やり方』の記事を参考にしてほしい。
耳上まで編み込みをしたら画像 ③ のように毛先をゴムでまとめ、④ のように編み込みした表面の髪を少しずつ引き出して調整する。
片方が完成したら反対も同じポイントを意識して完成させよう。
5-2 襟足はストレートアイロンで外ハネ巻き

まずは、 ① のようにストレートアイロンで巻く髪を手に取る。次に、ストレートアイロンを ② のように持つ。
そして、 ③ のようにストレートアイロンで髪を挟んだあと、下へスライドさせながら毛先の位置に達したらアイロンを外側へ回転させて外ハネに形付ける。
また、④ のようにストレートアイロンで髪を挟んだあとは、反対の手でアイロンの先端を支えながら巻くとやりやすいはずだ。
襟足から耳辺りまでの髪に関しては、自分でもできるように敢えて外ハネにとどめているが、もし短い髪でも波ウェーブ巻きができるようであれば統一してもらって構わない。
『外ハネボブ ストレートアイロン巻き方』の記事も合わせて参考にしてみよう。
5-3 ストレートアイロン 波ウェーブ巻きのやり方とコツ

耳上あたりまで外ハネで巻いたあとは、波ウェーブ巻きに切り替えよう。手順は、画像5-3)のとおりだ。
まずは、ストレートアイロンを髪に挟み、毛先へスライドさせてから外ハネに仕上げる。
次に、中間部分にストレートアイロンを入れたあと、折り目をつけるような感覚でアイロンを内側に回転させてから抜く。
すると ④ のように仕上がるはずだ。ストレートアイロンに挟む毛量によっては、波ウェーブの形状や形の付き具合も多少変わってくるので、確認してから次の工程に移ろう。
また、レイヤー(段)が入っていないスタイルであれば、上の髪のほうが長くなるはずだ。
その場合は、毛先からではなく、中間からストレートアイロンを入れて波ウェーブ巻きをしてもらって構わない。自分のやりやすい方を優先しよう。
『波ウェーブストレートアイロン巻き方』の記事も合わせて参考にしてみてほしい。
5-4 顔まわりと前髪をストレートアイロンで巻く

後ろの髪を巻いたあとは、顔まわりの髪や前髪も全体のイメージに合わせて巻いていこう。
顔まわりの髪を巻く際のポイントは、あまり高すぎる位置から波ウェーブ巻きにしないことだ。根本に近い位置から形をつけてしまうと、膨らんでしまう可能性があるので気をつけよう。
5-5 編み込みした毛束を後ろでまとめる

仕上げに入る前に、編み込みした毛束を後ろで一つにまとめよう。毛束をまとめる際の位置は、編み込みした毛束のラインに合わせると後ろでまとめやすい。
後ろでまとめられる長さがあればゴムを使用し、長さが足りなければヘアピンを留めよう。
また、編み込みした中間部分がたるんでしまったり、落ちてくるのが心配な場合は、中間部分の編み目にもヘアピンを指しておくと安定するはずだ。
次に、編み込みした編み目を微調整し、スタイリングに入ろう。
5-6 オリーブオイルで濡れ髪スタイリング

仕上げに無印良品で販売されている「オリーブオイル 化粧水」を使い、編み込み波ウェーブ巻きアレンジを完成させよう。
動画でも解説しているようにポイントは、「オリーブオイル 化粧水」を手のひらに5滴ほど垂らしたあと、手のひらでよく伸ばしてから指先に付いているオイルから順に付けていくことだ。
オイル系のスタイリング剤に限ったことではないが、スタイリング剤で失敗するポイントは一箇所に付け過ぎてしまうことにある。
したがって、「付ける量」と「付ける箇所」を意識してスタイリングしていくことが大事だ。
後ろの髪を付け終えたら、顔まわりの髪や前髪に残っているオイルをつけて完成させよう。
最後に
このように、ミディアムボブのヘアスタイルでもチョットした工夫を重ねれば、可愛いヘアアレンジや簡単なヘアアレンジをつくることはできる。
だが、勘違いしないでほしいのが、「簡単 = 楽」ではないということ。
意外にもここを勘違いしている人は多い。
努力をせずに「らく」することより、努力を「たのしむ」ことで、世界は大きく変わる。