自分でもできるように説明を加えながらヘアアレンジ動画を配信しているのにもかかわらず、「自分でもできるヘアアレンジありませんか?」と訊かれることが、しばしばある。
そこで今回は、 “自分でもできる” ように、以前同じ環境で活動していた ANNA にお願いして簡単にできるヘアアレンジを紹介していただくことになった。
こらから紹介する動画では、
- くるりんぱを使った簡単ハーフアップアレンジ
- 両サイドをロープ編みにしてつくる簡単ハーフアップアレンジ
- 三つ編みを使った簡単アップアレンジ
- ヘアバンドで簡単にできるギブソンタックアレンジ
- 編み込みと三つ編みでつくるサイド寄せアレンジ
計5つのヘアアレンジを紹介しているので参考にしてみてほしい。
目次
はじめにヘアアレンジの動画を視聴する
先に動画から視聴したい人は、動画の再生ボタンを押してみよう。
断片的にヘアアレンジの作業を確認したい際は、以下で画像を使って解説しているので読み進めていってほしい。
ページの最後でも動画を貼り付けているので、自分の好きなように進んでもらえれば大丈夫だ。
1. 自分で出来る くるりんぱ簡単ハーフアップ
ヘアアレンジ初心者向けのアレンジとして、トップの髪を手ぐしでまとめてからゴムを結び、手芸リボンをつけるだけの簡単ハーフアップを紹介している。
ヘアアレンジが不慣れな人は、スタイルを完成させることを優先するより、まずは髪をいじることに慣れていったほうが技術を高めやすい。
はじめのうちは、簡単な作業から取り組んでいこう。
1-1 トップの髪を手ぐしでまとめ、くるりんぱする

こめかみ辺りから後ろにかけてトップの髪をとり分けてから、ゴムでまとめる。
ゴムでまとめる前に、手ぐしやブラシを使って毛並みを整えておくと表面の髪を引き出す際にアレンジがしやすい。あまり雑にまとめてしまうと、くるりんぱをしたときに分け目がクッキリ割れることがあるので気をつけよう。
1-2 表面の髪を整えて、くるりんぱする

トップの髪をゴムでまとめた後に、表面の髪を指でつまみながら上に引き出していこう。
少量の髪を引き出しながら調整することで上手に仕上げることができる。
トップの髪を調整後、毛先を内側に入れてくるりんぱしたら、ゴム下の髪を左右に引き出して根本を締める。
あまりキツく締め過ぎても形が崩れてしまうし、緩すぎても不安定な仕上がりになってしまうので、チカラ加減とバランスには気をつけよう。
1-3 手芸用のリボンをヘアアクセサリーとして使う

くるりんぱの調整を終えたら、手芸用のリボンを手に取り、ハーフアップにまとめたゴムの位置で結んでいこう。
後ろの作業になるので、リボンの結び目が縦結びにならないように気をつけながら結んでいくのがコツになる。
リボン結びを終えたら位置を微調整して完成だ。
2. 自分で簡単にできるロープ編みハーフアップアレンジ
以下で説明しているヘアアレンジは、「1」で紹介したヘアアレンジを再アレンジして仕上げたスタイルになっている。くるりんぱだけでは物足りないと感じたときにオススメ。
ロープ編みを使ってアレンジしているが、三つ編みでもできるアレンジなので自分のやりやすい方でアレンジしてもらえれば大丈夫だ。三つ編みをする際は、『三つ編みのやり方とコツ』の記事も合わせて参考にしてみよう。
STYLE2:https://youtu.be/iiV7YefY0Zg?t=5m1s
2-1 サイドの髪をロープ編みする

両サイドの髪を耳後ろあたりで分けてから、後ろへ向かってロープ編みをしていく。
ロープ編みをする際のポイントは、少し後ろへ引っ張りながら編んでいくことだ。根本が浮いてしまうと後ろでまとめる際に、たるんでしまったり根本が浮いてしまうことにつながるので気をつけよう。
ロープ編みが完成したら、編み込みした表面の髪を指先で引き出し、ルーズにしてから毛先をクリップで仮止めしておく。続いて反対も同じようにロープ編みしておこう。
2-2 ロープ編みした毛束をうしろで結ぶ

両サイドのロープ編みを完成させたら、仮止めしておいた毛先のクリップ外し、ゴムを使ってうしろで結んでいこう。
うしろで結ぶ際は、トップで結んだゴムの上に被さるように留めるとバランス良く仕上げることができる。最後にトップのボリュームを調整したら完成だ。
3. 自分で出来る 三つ編みアップアレンジ
最後に紹介するアレンジでは、襟足の髪を三つ編みにしてつくるアップアレンジのやり方を解説している。
残っている髪を3つに分けてから三つ編みをつくり、ヘアピンを留めるだけなので、初心者でも比較的簡単にできるアップアレンジ。
STYLE3:https://youtu.be/iiV7YefY0Zg?t=9m35s
3-1 ゴムで結んだ毛先を三つ編みする

はじめに、ゴムで結んだ毛先を三つ編みしていこう。
三つ編みする際のポイントは、三つ編みをしながら編み目を調整して少しルーズな三つ編みに仕上げておくことだ。あとでまとめる際に、編み目が細かいと固まりのような印象になってしまうので、三つ編みをつくる時点でルーズなアレンジを加えておこう。
毛先まで三つ編みしたらゴムで結び、毛先をトップに移動させてクリップで仮止めしておくと下の髪の作業を進めやすい。
3-2 襟足の髪で三つ編みをつくる

続いて、うしろの髪を半分にしてから両サイドの髪で三つ編みをつくる。
このときも三つ編みをしながら編み目をほぐしていき、ルーズな仕上がりにしておくのがポイントだ。毛先はゴムで結んでおこう。
3-3 三つ編みした毛束をヘアピンで留める

上下の髪で3つの三つ編みをつくったあとは、真ん中の三つ編みからヘアピンを使って留めていく。
まとめる際のポイントは、三つ編みの毛先を内側へ入れて折りたたむようにまとめていくことだ。折りたたむ間隔によっては、まとめたときのボリュームや形も変わってくるので、バランスを考えながらヘアピンで留めていこう。
ヘアピンの留め方については、『ヘアピン 留め方|髪留めに必要な全てのコツを教えます。』の記事を参考にしてほしい。
3-4 襟足の三つ編みをヘアピンで留める

真ん中の三つ編みをヘアピンで留めたら、襟足の三つ編みも留めていこう。
画像3-4)左順に、三つ編みした右側の毛束を左側へ移動させてから、毛先を内側へ折りたたみ、ヘアピンで留める。毛量が多い人は、ヘアピンを挿す位置を毛先だけではなく中間あたりにも挿しておくと上手に固定できるはずだ。
3-5 左襟足の三つ編みをヘアピンで留めて完成

左側の三つ編みを右側へ移動させてヘアピンで留める。
好みに合わせてヘアアクセサリーを付けよう。ヘアアクセサリーは、ゴムの上におさまるように留めるとバランス良く仕上げることができる。
最後に全体を微調整して完成だ。
4. 自分で簡単にできるギブソンタックのやり方
アクセサリーが進化したことによって、ヘアアレンジは技術だけでつくるものではなくなった。
特にヘアバンドやカチューシャは、デザインが豊富なだけでなく、着用するだけでも可愛い仕上がりに見せることができる。それゆえに、有効活用することでヘアアレンジを効率化できるのも魅力の一つだ。
4-1 ヘアバンドのつけ方で気をつけてほしいこと

ヘアバンドを付ける前に、顔周りの毛で下ろしておきたい箇所がある場合は、あらかじめ外しておこう。次にヘアバンドを付けやすいように、耳周りの髪を耳にかけておくのもポイントの1つだ。
ヘアバンドを使ってギブソンタックアレンジをつくる際は、ヘアバンドの後ろの部分(襟足を支える部分)が細いタイプを選んでおくとギブソンタックをする際に髪の毛を内側へまとめやすくなるということだった。
その理由は、「毛質」「毛量」「髪の長さ」によっては、髪を内側へ入れた際にボリュームが出るため、アレンジし難くなってしまうからだろう。
チョットしたことだが、少しの気遣いがヘアアレンジのクオリティを高めることに繋がることを考えると侮れない。
4-2 ヘアバンドを着用後に、ギブソンタックをつくる

ヘアバンドを付けたら、ギブソンタックをつくりはじめる前に内側の髪を整えておこう。整えずに作業してしまうと横がたるんでしまったり、途中で根本が膨らんでしまう恐れがあるため、事前に調整しておくことをオススメする。
次は、後ろの髪を縦半分に取り分けたあとに、片側の髪から順にヘアバンドのゴムへ通していく。
画像4-2)① → ② では、端の髪を適量手に取り、ヘアバンドに一周させる。次の ③ → ④ では、一本目の髪と新たな髪を付け足してからヘアバンドに一周させていこう。
続いて残りの髪も同じようにヘアバンドの中へ通したら、反対も同じ手順で完成させておく。
4-3 残った髪をヘアバンドの内側へ入れる

左右の髪をヘアバンドの内側へ入れたら、真ん中に余っている毛先を指で丸めたあとに、ヘアバンドの内側へ押し込むようにして入れよう。
髪の弾力が強い場合は、内側へ押し込んだあとに手を離さずヘアピンを留めると固定されるはずだ。
4-4 ヘアピンを留めてギブソンタックを完成させる

ヘアピンは同じ箇所で複数留めるのではなく、間隔を空けて「真ん中」「左右」の三本程度を目安に留めると安定する。
『ミディアムでつくるギブソンタックのやり方』でもヘアピンの留め方について解説しているので、合わせて参考にしてみよう。
最後にトップのボリュームを調整したら完成だ。
5. 編み込みと三つ編みでつくるサイド寄せアレンジのやり方
トップから襟足まで編み込みしたあとの三つ編みをつくる際に、2本の三つ編みをしのばせることで、ひと工夫くわえたお洒落なヘアアレンジをつくることができる。
少し複雑に感じるかもしれないが、見た目ほど難しくはないと思うので是非チャレンジしてみてほしい。
5-1 トップからうしろを編み込みする

はじめにトップの髪を適量とり、襟足にかけて編み込みする。
編み込みが難しい場合は、『編み込みのやり方』の記事であらゆる角度からレクチャーしているので、諦めずに習得しよう。あなたが諦めるという選択さえしなければ、必ずできるようになるはずだ。
襟足まで編み込みできたら、手を持ち替えて身体の前に毛先を移動しておこう。次に、毛先で三つ編みをつくりやすくするため、画像5-1)右のように1つの毛束をクリップで仮止めしておくと、次の作業を進めやすい。
5-2 三つ編みを二つ作る

全体を3つの毛束に分けたあとは、クリップで仮止めした以外の毛束を毛先まで三つ編みしていこう。
三つ編みした毛先をゴムで結んだあとは、仮止めしておいたクリップを外しておく。
5-3 さらに三つ編みを重ねる

画像 ①)「三つ編みした毛束2本」と「何も手を加えていない毛束1本」を使って三つ編みをつくる。
画像 ② ③)三つ編みしたあとに仮止めとして結んでおいたゴムを外したら、一本にまとめ直そう。毛先に程よいカールを加わえたい際は、毛先をあらかじめアイロン等で軽く巻いておくとゴムでまとめたときに可愛い仕上がりになる。
5-4 全体を調整して毛先にリボンをつけたら完成

仕上げにトップのボリュームと三つ編みした編み目の調整をしていこう。
編み目の調整は三つ編みをする段階で微調整を加えておくと、仕上げの段階であまり手を加えることなく完成できる。
最後に、毛先を結んだゴムの上にリボンを結んだら完成だ。
最後に
このヘアアレンジは、あなたにとって簡単なヘアアレンジになっただろうか?
人によっては、難しいと感じたり、簡単過ぎると感じたりしていることだろう。
もし、難しいと感じた場合は、現状の結果で自分の評価をしてしまうのではなく、何度かチャレンジをしてみることを勧める。なぜなら、誰もが一回でデキるようになるわけではないからだ。
したがって、ヘアアレンジを上達させる為には、同じ作業を反復する必要がある。
より基本的な技術から習得していきたい人は、『ヘアアレンジ 初心者|基礎が全て分かる必読の記事』で紹介しているので、参考にしてみよう。